我が担当の重鎮が転勤することになりました。
彼はたくさんの仕事を抱えていて、いつも忙しそうにしていたわけで。
引き継ぎは多数の人にわたり、引き継ぎ書は膨大なものとなりました。
彼がいなくなったら、担当部署は正しく機能するのだろうか。
そんな心配を皆がしていました。
結果をお話すると、皆の心配は杞憂に終わりました。
重鎮がいなくなっても部署はしっかり機能するし、それどころか皆が早く帰れるようになりました。
どうしてでしょう。
重鎮がやっていた仕事のほとんどが、重鎮とともに無くなってしまったからです。
前置きが長くなりました。
本編は短くなるでしょう。この記事では、仕事ができない人が沢山の仕事を受け持つ理由について書いてみたいと思います。
担当仕事を増やさないと存在価値が無くなる
仕事ができない人は、価値ある仕事を生み出すことができません。
でも、何かをやっていないと存在価値がなくなる。
挙句リストラされてしまうのではと思いがちです。
ですから必死に仕事を探します。
自分にできる、何事も左右しないような簡単な仕事を。
たくさん仕事を持っている人の中身を精査してみたら、実はやらなくても良かったなんて仕事が出てくるわ出てくるわ。
あなたの周りにも仕事をたくさん受け持って、謎に忙しそうにしている人っていませんか?
全体の効率を考えずに仕事を増やしたがる
しごとができない人は、とにかく自分の存在価値をアピールしなければなりません。
一人でたくさん仕事を受け持っていても、誰にも気がついてもらえないのなら、意味がありません。
結果、仕事のできない人は少しでも多くの人を、自分の仕事に巻き込むようになります。
やたらと報告ものを要求してくる人っていませんか?
報告を求めることによって、求められた人たちにどの位の稼働がかかるかなんて、どうでも良いのです。
とにかく自分が仕事をやった感を知らしめたいわけですから。
全体効率を考えられない報告要求おじさんが、仕事ができないのは必然なのです。
担当者がいなくなってなくなった仕事の数々
我が部署の引き継ぎされた仕事の数々が、まさに仕事のできない人のアピールの産物でした。
たくさんの報告によって作成されていた資料は、どこにも提出されず、彼のパソコンの中でひっそりと鎮座していました。
いや、中にはなんの成果物にもならずに、彼の脳内を彷徨っている報告もありました。
仕事ができない人に仕事を持たせると、無駄な稼働が生み出される。
よくわかる事例でございました。
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