代表作がなんなのかわからないくらいに
代表作だらけの東村アキコの自伝的なマンガ。
久々に重量のあるマンガに出会ったなあ。
ギャグ散りばめながらも
全体的なトーンとしては、悲しい後悔の色。
高校から30代前半くらいまで
思い返すのも嫌な恥ずかしくて酷い話って
たくさんある。
親が作ってくれた弁当をベランダから捨てたとか・・。
作者のそんな(いやそんなじゃないけど)
思い返すのも正直しんどいエピソードを交えながら
大切な人への思いや、若かりし頃の自分を丁寧に
書いている。
Twitter上では”号泣した”みたいな感想で
溢れているけど、少し大げさかな。
それでも、しみじみはくるし、
1ページ。
先生の最後の言葉が綴られる1ページは
張り詰めていたしみじみが爆発したりもする。
最終話の後半は、映画をみているよう。
あとがきから、帯の折り返しまで、
完璧なラスト。
映画館で上映されるのが目に浮かぶ。
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