3連休がスタートした土曜日の朝、晴れ渡る朝陽と共に珍しく妻が早起きして放った言葉は、ルスツに行きたい。
ルストというのは北海道で唯一とも言える本格派遊園地。
無類の絶叫マシン好きの妻が、日常の会話の端々で口にしていたのを常に聞き流していた。
ルスツに行きたい。
起床と同時に言うくらいだから、いよいよ本気なのだろう。
無視するわけには行かない。
札幌から車で約2時間。
途中で通る中山峠名物の”あげいも”もスルー。
5分ほど並んでチケットを購入後に早速ルスツリゾートへ入場。
と同時にハリケーンなる乗り物に連行される。
足がぶらぶらの状態で猛スピードでぐるぐるまわる。
もう後悔しかない。来たことに激しい後悔しかない。
続けて色々乗った。いや、乗らされた。物凄い勢いで上で空高く登っていく
スペースショットや、後ろ乗りにのジェットコースターなど。
正直待機していようかという気持ちにもなったが、妻のルスツを楽しむという空気を壊したくなかったのと、苦手なものを減らしたいという思いでひたすら乗り続けた。
垂直に落下するフリーフォール。これに乗るのは20年ぶりくらいだろうか。
頂上までジリジリと上がって、落ちる瞬間。この日最高の緊張感を味わい、図らずもそこでわかったジェットコースターや絶叫マシンを克服するコツ。
絶叫する
これに尽きる。絶叫マシンというくらいなのだから、叫んでなんぼ。フリーフォールで思わず出た雄叫び。ぐっと楽になった。
それから先に乗る乗り物全て叫んでみたら楽しかった。
ウォー、うひょー、ッフぉショー。
ぐっと黙っていると本当に辛いから、絶叫マシンが苦手な人はまず叫んでみると良い。
その2力を抜く。
もちかして落ちてしまうんじゃないかという気分になって、ついつい身体に力がはってしまう。
でも、あの圧倒的な圧力の中で力を入れているのは非常に疲れる。特に精神的に。
だからもう、落ちることはないと信じて力を抜く。身体が浮いてしまったら、もうそのまま楽しむ。
ちょっと頭が揺れてムチ打ち気味になるのが怖いけれど、絶対落ちないのだからマシンに身を任せよう。
40歳超えて苦手なものを一つ克服できた喜びたるや。
結局あんなに怖かったスペースショットも3回乗るほどウキウキ。
あの高さから見る北海道の大自然は目眩がするほど美しかった。
今日得た教訓。
絶叫マシンには逆らわず、大きな声を出して、身を任せる。
素晴らしい連休のスタートを切ることができたなと自画自賛。
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