62歳の部長は言った「来年のことなんて正直考えてないよ」

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我が部署のボスは62歳という中々のハイスペックです。

まじめが取り柄、やれと言われたことは一生懸命にやるというタイプです。

部署ごとの集まりも定期的に、たとえ議題がなくとも、絶えることなく毎週続けています。

 

 

将来への不安が爆発した会議

ちなみに我が社は超衰退業種です。

日本全体が衰退していますから、あらゆる産業が衰退業種とも言えますが、その中でも群を抜いた衰退業種と言えるでしょう。

人口減とテクノロジーによる駆逐の両方から攻められているという状況です。

 

そんな中、やはり売上は減ってきています。

ほとんどの担当者は前年の実績をクリアできなくなってきました。

そんな席での定例会議、部長のお言葉。

「でも、今まで通りに数字集めてくるしかないですから」

 

この言葉に反乱が起きました。珍しく。みんな焦ってきたのでしょう。

「今までとおりじゃ厳しですよ」

「営業一人一人に頑張れって言うだけ、それ、無責任ですよ」

「みんな頑張ってますよ」

 

部長や役員の役割ってなに?

「会社としては、なんか方針建てたりしていないんですか?」

「会社今後、来年、再来年とどう数字を作っていくかわからないから不安ですよ」

堰を切ったようにみんなの感情が溢れてきました。

場に静寂をもたらしたのは、ボスの一言でした。

「いや、今年始まったばかりだよ。来年のこととか考えてないよ」

 

会社とは基本分業制です。

平社員には平社員の役割があり、課長には課長の役割があります。

そして部長や役員にもそれぞれ役割があります。

 

現場レベル、平社員や課長の役割は、日々の与えられた業務を運営することでしょう。

部長、特に役員レベルになると、もう少し長期スパンの仕事をするのが役割でしょう。

2年後、3年後、会社をどう運営していくか。

日々の業務に追われていない人たちにしかできない仕事です。

 

 

現代において60歳過ぎの幹部が多い会社がダメな理由

調子こいて天下国家について考えると、今の日本は危機的状況です。

少子高齢化による人口減が進んで、数年後、特に東京オリンピック後は焼け野原になっているかもしれない。

東京オリンピックなんてすぐですし、2040年なんて地獄絵図になっているとの予測が普通になってきました。

2040年。今40代前半の人たちは現役です。

そこまではなんとか切り抜けたい。そう考えて知恵を絞るのが人というものでしょう。

 

60歳を過ぎてくると話は変わってきます。

東京オリンピック後の数年先は、もう老後に突入している可能性が非常に高い。

人口減による危機感は他人事でしょう。

当事者意識もありません。

まさに「来年のことなんて考える必要はないのでしょう」

 

ダメ元で発信していくしかない

出る杭は打たれるで、あまりズケズケと意見をすると煙たがれるのが今まででした。

ただ、もう自分たちには時間がありません。

経営層が全て60代という我が社。どうせ数年後には地獄絵図です。

思うがままに発信をして、やりきってみるのも良いのでしょうと決意した朝です。

 

それでは、イヌの散歩へ行ってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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