情熱大陸から落合陽一さんに興味を持つようになった新参ものです。
どうぞよろしくお願いいたします。
ところで、新参者といっても、40を超えたおっさんです。
さて、今日の記事は落合陽一さんの著書についてです。
若い世代から学ぶことが本当に多くなってきたなと。そう実感する良書でした。
日本再興戦略は若者にただただ優しい本
日本再興戦略を読んでいて感じたのが、落合陽一さんの優しさです。
例えば日本の将来についてです。少しでも本を読んだり、ニュースに敏感だったりするような人たちの多くは「日本ってちょっと詰んでるよな」と感じているのではないでしょうか。
以前読んだ「未来年表 人口減少日本でこれからできること」という本などは、その総悲観モードをしっかりと裏付けてくれる名著で、娘が産まれたばかりの自分は、一つ一つの章を娘の成長と照らし合わせて想像したものです。
テレビやバラエティー番組、スマホゲームから少し離れたところで情報に触れると、この先の日本はヤヴァイということに気が付かざるを得ません。
ただ、落合陽一さんは僕たちの単純な不安をよそに違いました。
人口減少という事実をしっかり認識しながらも、日本ヤヴァイとは言いません。
むしろ人口減少日本はチャンスだと。
「人口は減少しない、させない」というとんでもポジティブ論はたまに目にします。
しかし、人口減少をチャンスだと言う人ははじめてではないでしょうか。
落合陽一さんも本音のところでは、人口減少はヤヴァイと思っているのではないかと思います。
ただ、嘆いていてもはじまらない。
将来を嘆いてお通夜モードになっていても、状況は好転しないと考えているのではないでしょうか。
「人口減少はするかもしれないけれど、大丈夫だよ。いっしょにピンチをチャンスに変えていこう。策はあるんだから」
そう優しく今の日本、特に若者に寄り添っているように感じます。
日本再興戦略はサラリーマンにも優しい本
で、40代サラリーマンにとって日本再興戦略はどうだったのか。
やっぱり優しい。
最近、面白いと感じられるビジネス書ではとにかく現代のサラリーマン的な生き方は否定されます。
日本再興戦略は違います。
今のサラリーマン的な働き方を改善して、アップデートしていこうと、アップデートするにはどうしたら良いかを一緒に考えてくれているようです。
大手企業の年配社員の活かし方を記載した部分では、特にその優しさを感じてしまいます。
自分はサラリーマンとしては不適格だなあと感じていますが、やっぱり多くの日本人はサラリーマンになることに適した教育を受けてきたせいもあり、中々サラリーマン以外の働き方をするのが難しい現状です。
そこで、いきなり「サラリーマンダメ」と言われても、他の働き方を探すのは現実的ではないのです。
日本再興戦略は「サラリーマンをやめろ」と煽るのではなく、「サラリーマンとしての働き方をアップデートしよう」という気持ちにしてくれました。
とても優しい。
さて、日本再興戦略を読んで40代サラリーマンはどう動くか
息詰まったサラリーマンの皆さん、最終章「会社・仕事・コミュニティ」だけでも、は読んでみてはどうでしょうか。
何某かのヒントをもらうことができて、少し息苦しさがおさまるかもしれません。
自分は衰退産業である印刷業界で働いています。
詰んでいる日本で、さらに詰んでいることに拍車がかかっています。
「もうどうしようもないなと思って、机の中で眠ったままの企画書をとりあえず提出してみよう」
この本を読んでそっと背中を押された感じがします。
もっと軽やかに、あんまりマジメに考えずに、小さな頃に走り回っていたように、ひいひい言いながら世の中にトライしていこう。
日本再興戦略はは40代サラリーマンにも響きまくる本でした。
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