サラリーマンになってから約20年、そのうちの15年程度は営業として働いている現在進行系の営業マンです。
営業ってどうですか?なんて質問を新入社員からされることがあります。
大体は悲観的なモードです。
翻訳すると「できれば営業には配属されたくないんですけど、営業に配属になったらどうすれば良いのですか」ということでしょうか。
個人的には営業って8割、いや9割は辛いしどうでも良い仕事なんだけれど、たまにほんのちょっと歓びを感じたりすることがあって、その歓びがあって何とかやっていけるのかなというイメージです。
そんな営業の実態みたいなのを究極に書いた本がプロフェッショナルセールスマンという本です。
営業の実態がわかる良書
Amazonの注文履歴を見たら5年も前に買った本なんだとびっくりするくらいに、時折脳裏に浮かんでくる本です。
当時何故この本を買ったのかわかりません。
上司が横領で捕まったりで、人生に悩んでいたせいかもしれません。
ただ、このプルデンシャル生命伝説の営業マンの伝記を読んで、猛烈にモチベーションが上がったのは覚えています。
プロフェッショナルセールスマンを読むと、営業ってここまでできるんだということがわかります。
自分がやるべきことはまだまだある、売れないの悩む前にここまでやれよと、そんな気持ちになりました。
今考えると、営業のために揚げ物食べないとか、マンホールの上を歩かないとか、かなりイッちゃってる感もありますが、当時はそんなエピソードにまでモチベーションをあげられました。
プロフェッショナルセールスマンを読むとよくわかります。
営業っていうのは結局自分を買ってもらう仕事なんだということが。
特にインターネットの普及によって、情報を持ってくること自体には価値がなくなった今の世の中では、より一層営業マン自体を商品として差別化するしかないのでしょう。
そんな営業の醍醐味を知りたいのなら、プロフェッショナルセールスマンを読むのが1番良いと思います。
営業の地獄がわかる良書でもある
ただこのプロフェッショナルセールスマン、読んでモチベーションをあげたとしても、同じように行動することはできないと、すぐにわかるでしょう。
とにかくやり過ぎで、まさに人生や生活を削らなくてはならないのです。
実際、この本の主人公は40代にして亡くなってしまいました。
自分が創り出した商品でもない、社会を良い方向に導く技術でもない、そんなもののために生活や家族や命を犠牲にして、自分を売ってどうするのだろう。
そんな疑問符がついてしまいます。
売れない凡人営業マンの遠吠えに聞こえるかもしれません。
でも、営業という魔力に取り憑かれてしまったミステリーにさえ思えてくるほど過剰なエピソードが満載なのです。
営業ってなんなのということを知りたい人、究極の営業を身に着けたい人、営業を諦めたい人、全ての営業に興味がある人にオススメの営業本です。
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