こんな転職は失敗だったという悲しい実例

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自分ももうすぐサラリーマンになってから20年になります。

新卒で入社した会社を含めて、3つの会社で働くことを経験しました。

2回の転職をしているということになります。

 

最近、自分が決断した2回の転職について振り返ることが多くなりました。

そしてこう思うのです。

「転職を決断したことに後悔はないけれど、2回めの転職は失敗だったな」

 

 

1回目の転職で大いに打ちのめされた

2回目の転職の話しをする前に、1回目の転職の話しを少し。

2回目の転職が失敗したと言うと、1回目の転職は成功したのかと思われるかもしれませんが、全くそのようなことはありません。

むしろ世間的にみると、とくに短期的にみると1回目の転職の方が遥かに激しく失敗をしています。

なんせ1年で辞めてしまったのですから。

 

ただ、この1年で辞めてしまった、辞めざるを得なかったというのが、1回目の転職が実はさほど失敗していなかったという理由にもなります。

1回目の転職は、とにかく厳しい1年でした。

大手通信会社から意気揚々急成長中の地元の食品メーカーへ入社したのですが、がんがん鼻をへし折られるのです。

 

とにかく社員の能力が高い。

学歴は新卒で働いていた大手通信会社よりも圧倒的に低い人たちが多いのですが、英語、PCスキルなど殆どの実務スキルが同等、もしくはそれ以上なのです。

ついていくのに精一杯という毎日でした。

 

輪をかけて大変だったのが、マネージャー陣の厳しさ。

とにかくミスに厳しい、とにかく時間管理にうるさい。

それまでただただガサツに働いてきた自分は、1年で音を上げることとなってしまったのです。

 

レベルが低いと思う会社で働くということ

ようやく失敗と言える2社目の話しになります。

2社目は、ただなんとなく求人をしていたい地元の大手広告代理店へ入社しました。

良い人が多く、自分の実務能力が他の社員より劣っているということもなく、毎日伸び伸びと働くことができました。

よく飲みにも行きました。

1回目の転職と比べると、穏やかな毎日を過ごすことができていました。

 

一見、2回目の転職は成功したかのように見えます。

2回目の転職から約10年がたった今、1つのことに気がついて愕然としたのです。

10年、つまり2回目の転職をしてから、自分の能力がまったく伸びていないことに気がついてしまいました。

 

企画書を含めた資料作りや、Excelを使った分析、電話応対などの基礎マナーは新卒で働いた大手通信会社で覚えたスキル。

仕事に対する厳しさ、実務を行う上での自己チェック、時間管理などは2社目の食品メーカーでわずか1年で身につけたもの。

今の会社では、実務能力が高いと言われていますが、その能力は全て2社目までで取得したものがベースとなっているのです。

 

2回目の転職となった今の会社では、能力的な面で圧がかかったことがありません。

何かを学ばなければついていけないということもありませんでした。

新卒の会社で新しい部署に配属されて、1週間でMicrosoft Accessを必死に覚えるような経験は2回目の転職先では訪れませんでした。

誰も難しいことを求めてこなかったからです。

レベルが低い会社で働いていると、能力は伸びないのです。

 

 

自分より能力が高い人たちと働くべき

1回目の転職は見事に打ちのめされて、結果1年で辞めることになりましたが、大成功だったと言えるかもしれません。

あの1年で身につけたことが今でも活きているのですから。

 

自分のように、自制が効かないタイプの人間は、自らの能力を自ら高めるということが中々難しいのが現実です。

自分より少しレベルが高い人たちの側で働き、一生懸命追いつこうとする日々を過ごすことで能力を高めることができるのでしょう。

 

そういった意味では、超エリートが集まっていた1社目や、急成長中だった2社目は最適な職場だったといえるのかもしれません。

3社目の今は古き良き昭和の、紙という滅びゆく商材をメインにしているのんびりとしている会社です。

自分は10年楽をしてしまいました。

 

20年、今の会社が持つだろうか、自分はこれから会社を飛び出して働くことができるのだろうか。

そんな事を考えていて、2回目の転職の失敗に気がついてしまったというわけです。

暗い話ですが、現実は受け止めなければなりません。

自分のレベルは、30前半の頃から殆ど上がっていないのです。

 

 

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