数社で営業を経験していますが、どこの会社でも耳にする言葉があります。
社内営業が大事。
実は最近までこの社内営業って言葉には違和感がありました。
違和感というか、率直にいうと嫌いというところです。
社内で営業って言うけど、なんで外で気をつかって営業をして、社内でも営業しなきゃならないんだと。
こちらが社内営業しなくても、仕事なんだから、しのごの言わずにやりましょうよと。
ただ最近ふと思うんですよね。
社内営業、大切かも。
根回しの意味での社内営業はクソ
ただ、一般的な意味での社内営業はクソだと思っています。
社内各所に一生懸命根回しに終始して、仕事した気になっているような、古き良き日本の働き方は通用しない世の中になっていくでしょう。
社内営業で、根回しで盛り上がっているうちに、ライバルの若い会社は外で必死こいて営業したり、そもそも営業しなくて良いサービスなんかを作っています。
マジでヤバいです。
社内営業で気をつかう練習をしよう
では、なぜ社内営業が大切だと思うのか。
外での営業の練習になるからです。
特に気の使い方などは、クライアントに対しての営業にも絶対に効果があります。
営業マンと言っても社内で仕事をする時間は、それなりの比率を占めます。
社内にいる間に気を使うトレーニングを社内営業の一環として行うことができれば、営業マンとしてレベルアップすること間違いなしでしょう。
コピー用紙を事前に補充
例えばこんな話です。
先日、コピーをしようと思ったら、若手営業マンがコピー用紙をせっせと補充をしていました。
「コピー用紙、なくなったんだ。ついてないねー」
「いや、時間空いたんで補充してただけですよ。いざという時用紙切れになったら腹がたちますからね。どうぞ使ってください」
感じの良い笑顔で若手営業マンは応えました。
たしかに、コピー用紙が途中で切れた時の怒りは尋常じゃないものがあります。
そう言った意味で、この若手営業マンの行動は、自分を含めいつか誰かに訪れる怒りを事前に予防したことになります。
こんな気づかいを営業マンがしてくれたら、思わず良きに計らってしまいませんか?
やっておきますよの姿勢を身につける
例えばこんな話です。
ある日、ゴミを捨てようと思って、若手社員にゴミ袋を保管している場所を聞きました。
「たしかあのへんの棚にあったと思いますよー」
そう言われて、あの辺へ向かってみましたが棚がいくつもあってわかりません。
しょうがなく、側にいた若手に聞いてみました。
「この辺の棚にゴミ袋が保管されてるようなんだけれど、どこかわかる?」
「どうしたんですか?」
「ああ、あそこに置いてある不用品を捨てようと思ってね。」
「そうなんですね。ゴミ袋はここの棚に入ってますけど、ついでがあるんで一緒に捨てておきますね」
もしもクライアントだったらどちらの若手に仕事をお願いするでしょう。
社内で気を使えない人は外でも使えない
社内の人が気持ちよく仕事ができるよう、常に周囲に目を配って、配慮をする練習をしておくことは、必ずや営業をする上で役に立つでしょう。
たまに、自分は社内では気を使ったりしないけれど、外ではしっかりやってますという人もいますが、自分は外だけでしっかりできている人を見たことはありません。
根回しのための社内営業は必要ないと思います。
ただ、周囲に気を使い、気持ちよく仕事ができるよう配慮することは必要なのかなと最近は思います。
この周囲への配慮が、結局は社内営業につながり、仕事がうまく運ぶということになるのかもしれません。
良い意味での社内営業をすることによって、日々気を使う鍛錬を重ねることができ、社内の仕事もスムーズに回るという意味で、若手営業マンなんかには、正しい社内営業を強くオススメしたいと思います。
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