「ブランド人になれ」田端信太郎著は面白いのか?読んで激しく後悔するのは自分の人生。

当初買う予定がなかった、元LINEの上級執行役員であり、現在ZOZOに所属している田端信太郎さんの著書「ブランド人になれ」。

Amazonのレビューがあまりにひどくて、「こんだけひどいレビュー書かれるって、どんだけよ」という気持ちから、ついつい購入をしてしまいました。

 

はたして、レビューとおりの糞な内容だったのでしょうか・・・。

目次

【ブランド人になれ】自分は田端信太郎さんと同年代のサラリーマン

誰が書く感想かによって、伝わり方も違うかと思いますので、自分のバックグランドをば。

多分ほぼ田端信太郎さんと同年代、一つ年上のサラリーマンです。

中小企業で営業をやっています。

就職活動の際はまさにインターネットが世の中に侵食を開始したところで、この本に書いてあった情勢にはいちいち頷けることが多くありました。

生きてきた時代のほか、ちょっとした共通項があります。

田端信太郎さんが新卒で入った会社がNTTデータ。自分が新卒で入った会社がNTT東日本(当時はまだNTT東西にわかれていませんでしたが)。

NTTグループで新卒時代を過ごしています。

その後、自分は2回転職をし、現在は地方の衰退産業でまったりと営業をして生計を立てているという状況です。

そんな40代サラリーマンは田端信太郎さんの「ブランド人になれ」をどう読んだのでしょうか。

ブランド人になれでAmazonのレビューが信用できないとはじめて実感した

「ブランド人になれ」を読んだ一番の成果。

それは、Amazonのレビューは必ずしも信用できないということです。

Amazonのレビューで当初★一つのオンパレードだった「ブランド人になれ」、かなり面白いのです。

中身が薄い、古臭いなどぼろくそ言われてはいましたが、「そこまで中身が薄い?」、「もっとどうしようもない本たくさんあるじゃん」というのが率直な感想です。

Amazonのレビュー見て、買うことを断念した本や映画、過去に少々ありました。

深く反省いたします。

レビューが信用できないことって、あるんですね。

なんとなくわかってはいましたが、実感したのははじめてです。

そもそも、この本は中身が薄いとかそういう土俵に上がる本ではないような気がします・・・。

ブランド人になれは行動を促す良質なコンテンツ

あらゆるエンターテイメントにおいて、「そのコンテンツを見た後に、生活や行動が変わるか」というのが自分にとって評価基準となります。

古くは明日のジョーを読んでストイックに生きてみたり、セックスピストルズを聴いて、パンクに生きようととがって見たりです。

人の行動に影響を及ぼすコンテンツこそ、消費する意味があるのだ。

いつしか自分はそう思い込むようになりました。

「ブランド人になれ」には、気持ちが動くポイントがたくさんありました。

たしかに、ホリエモンなんかが常日頃言っていることや、最近のニュースサイトに出てくる「新しい働き方の基準」みたいなのと重なるところは多々あります。

それでも、いちいち「そうそう、そのとおり」と心が湧きたち、kindleにハイライトをつけてしまうポイントが多すぎるのです。

概ねこの本に書いてあることには同意で、自分もただ一つを除けば、同じように生きてきました。

しかしながら、現状のサラリーマン社会では「ブランド人になれ」のような働き方はまったくのマイノリティです。

でも、この本を読んだ人は、必ずや心が動くはずです。

そして行動様式が変わるはずです。

働き方改革に響くのは、「ブランド人になれ」のような本なのでしょう。

ブランド人になれを読んで感じるちょっとした後悔の念

自分はNTTグループに数年いたのち、ただなんとなくグループを飛び出しました。

NTT時代は必死に、それこそ徹夜をしながら資料作りをし、会議の準備をし、今思うと非効率の極致ながらも働いたものです。

「ブランド人になれ」にも書いてありましたが、必死になる期間が若いうちに必要というのはストンと落ちてきます。

自分も、あの必死にパワポを覚えてアクセスでデータ分析をしていた蓄積で、今のサラリーマン生活を続けられているような気がします。

「ブランド人になれ」を読んで、「ここが自分に足りなかったよなあ」というポイントが一つあります。

蓄積をしてこなかったということです。

NTT時代に身に着けたスキルで、なんとなく地方の中小企業では生きていくことができ、とがった感じに振舞うこともできました。

ただ、それだけなのです。

それなりに働いて、それなりに成果を出してきましたが、自分の実績を積み上げるという考え方が皆無でした。

40代を過ぎて感じます。これに気が付かなかったのは痛いなあと。

いつから意識していたのかはわかりませんが、ブランド人になろうと実績を積み上げることを意識していた田端信太郎さんは、さすがだなと感じます。

ただ遅すぎることはありません。

なんの実績も自分に紐づけることもできずにサラリーマンとして生きてきましたが、まだまだ人生は長い、これからは何かを積み上げて生きていこう。

そう感じる良書でした。

さいごに

本当に面白くてサクッと読める本でした。

今年読んだ本の中で一番付箋を立てるポイントが多い本で、買って後悔なしのコンテンツでしょう。

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