「目標を達成できそうもないから、せめて頑張っている姿を見せよう」
売上目標が思うように達成できない時、こんな風に思ったことはありませんか。
もしくは部下に指導したりしたこと。
自分はそんな指導を受けてきたし、部下にもそう指導したことがあります。
今は思います。
なんてアホな指導をしてしまっていたのだろうと。
頑張ることで打開策が見つからなくなる
目標を達成できないからと、月末に必死こいて飛込み営業をはじめる営業マンがいます。
たしかに、やらないよりは短期的にはマシかもしれません。
しかしながら、一瞬の苦し紛れの頑張りは、長い目でみるとマイナスにしかならないのです。
ピンチになって、頑張ることで許してもらおうと考える人は、ピンチを打開する策を考えようとしないこらです。
もしかすると、あなたの営業成績が上がらないのには、理由があるのかもしれません。
アプローチの手法がおかしかったり、そもそも商品が市場に受け入れられていなかったりといった理由です。
売上目標が達成できないことが目に見えている時、本来ならば対策を練るべきなのです。
もしも商品に魅力がないのであれば、新しい商品を開発したり、販売する商材を変えたりしなくてはならないのではないでしょうか。
しかし、せめて頑張っている姿勢をみせようとすることで、対策を練る機会は訪れないのです。
無駄な努力を認めることは会社へ死をもたらす
また、せめて頑張っている姿勢をというものを認めてしまうのは、会社にとって非常に危険です。
結果は出ていないけれど、せめて頑張っている姿勢を見せているのが、あなただけであれば良いのですが…。
もしもあなたのグループの担当者全員が、結果出ないけれど、頑張ってい姿勢を見せることに必死だとどうなるでしょう。
グループ全員、必死の姿勢を見せてはいるけれど、全員結果は出ていないという荒野が拡がります。
グループどころか、会社全体が同じ状況だったとしたら…。
頑張っている姿勢を認めてしまうことは、会社にとって致命的な事態を招きかねないのです。
認めてよい頑張りはないのか
結果は出ないけれど頑張るという姿勢を認めるわけにはいかないのは、上述の通りですが、たった1つ結果は出ていなくても、認めた方がよい頑張りはあります。
現状を変えようとする頑張りです。
今のままでは売上が回復する見込みはないから、違う方法で頑張ろう。
この頑張りは認めるべきですし、結果が出ない時にやるべき唯一のことでしょう。
思考停止をして飛込み営業によって頑張る姿勢を見せることは、なんら価値がありませんが、今の営業手法に行き詰まりを感じて、SNSを駆使した営業をはじめてみるといった頑張りは、未来へつながる可能性があります。
「売上がないなら、せめて汗かいている姿を見せろ!足を棒にして歩け!」
あなたの上司がこんな発言をしているのなら、あなたの会社には黄色信号が灯っているかもしれません。
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