こんにちは。はじめに書いておくけど、自分は1年くらいオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所に加入しています。
西野氏も言っているとおり、西野亮廣エンタメ研究所はほぼメルマガって感じで、自分はひたすらROM専です。
自分が加入してからの1年は、「お金払って働く」パターンてあったかなあ。自分が興味ないからスルーしてただけかもしれませんが、この1年は西野氏も映画に夢中でその手の施策はやっていないのかもしれません。
さて、この記事を書いた理由は二つ
- キンコン西野氏が映画を売るために採った施策を整理して参考にしたい
- ついでにその施策が詐欺まがいものなのかを検証したい
そんな感じで思い出せることだけ書いていきたいと思います
映画えんとつ町のプペル販売戦略
①映画の台本付チケットをサロンメンバーに卸す
まずは今有名な施策ですね。
これはチケット付き台本をサロンメンバーに安く売るから、メンバーさんは利益乗せてお小遣い稼ぎしてねっていう施策。
自分もこの内容を見た時「面白いなあー、少し買ってみようかなあ」と思いましたが、2秒で「売り先がない」と気がついてやめました。
これ、売るのむちゃ難しいですよね。
台本先に買って読むなんてサロンメンバーくらいですよね。そのサロンメンバーは全員競合なわけだから、売るとしたら友達とか親類とか・・。ああ・・悲しいかなマルチの匂いはしてしまいますね。たしかに。
ただ、ネタバレを販促にするっていう意味ではアリだと思うし、サロンメンバーっていう組織をゲリラ的に使うのも・・ギリ・・ありかなあと。
だからせめて買い取りじゃなくて、アフィリエイトみたいな成果報酬くらいにしておけば良かったんじゃないのかなあと。
被害者みたいな人が出てしまって、結果的にかなりの悪手になっちゃいましたね。
今回のマルチ騒ぎ、そもそも一人で24万円分購入して1枚も売れなかった男性が、noteに書いた体験談を拾われたのが原因で、「まさか失業保険ぶっこむなんて」思わないし、「まさか1枚も売れる見込みないのに買うなんて」思わないし、「まさかそれをnoteに書くなんて」思わないし。
7万人もサロンメンバーがいると色んな人がいますよね。
まさに、愚純な味方は有能な敵より恐ろしいってやつですね。
②オンライン講演会と映画チケットを抱き合わせで売る
キンコン西野氏のチケットを講演会をセットで売るっていうのやってましたね。
3枚のムビチケがついた講演会チケットを5,000円でうるみたいな。
たしか結果1万人くらいの人が購入していたんで。チケット3万枚くらい売ることができた感じですね。
簡単に言うと抱き合わせ商法。
「映画を売ってるわけではないからズルイ」っていう意見もあると思いますが、ビックリマンチョコだったりAKBだったりと同じですね。
ビックリマンやAKBが許せない!っていう人は許せない感じだと思います。
ただ、キンコン西野氏はそもそも絵本をインテリアだったりギフトだったりに意味変することを戦略の一つとしています。
だから、キンコン西野氏が映画チケットを何かの付録にしてつけるってのは普通のことなのでしょう。
③メイキングを売る
えんとつ町のプペルができるまで展っていうのを全国のHMVでやっています(した)。
これはメイキングを展示する手法。
これはどのくらい動員があったのでしょうか。やんわりとした施策ですね。
④眼鏡を作る
オンデーズとコラボして眼鏡作ってましたね。
これはオンデーズを広告スペースとして使えるという戦略になります。オンデーズも商品に付加価値がついて、さらにサロンメンバーをファン化できてということでwinwinの戦略なのではないでしょうか。
⑤トイレットペーパーを作る
トイレットペーパーも作ってました。これは今回の映画のためだけじゃなようですが、生活必需品を使った刷り込みをするという戦略。
初動では売れているようだし、こちらもメーカー含めwinwinでしょうか。
⑥公開直前に本を出す
公開直前にゴミ人間という本を出していました。
この本が売れて本屋に積まれると、本屋も広告スペースになるっていうことですね。
王様のブランチのブックランキング見てたら2週くらいは1位とってるし、戦略大成功と言った感じ。
⑦舞台挨拶連発
公開後は舞台挨拶を連発していました。
これ、多分何回も挨拶聞きに行く熱心なファンはいるんでしょうね。
地道にリピートを増やしていくと。
緊急事態宣言が出て、とん挫してしまいましたが、まさにどぶ板営業ですね。
⑧一緒に映画を見る
舞台挨拶ができなくなると、一緒に映画を見ることにしました。
事前に自分が行く映画館を告知して、一緒に見ましょうと。
鬼のリピーター獲得どぶ板施策です。
⑨映画の半券をチケットにするオンライン講演会
後輩が「あの日の西野を語る」みたいな講演会をやるけど、それは特定期間の映画チケットの半券を持っていないと見られないというもの。
1回映画見た人も、講演会に興味があったらとりあえずチケットを買わなければならないという感じ。
得意の意味変施策です。
⑩副音声付上映をはじめる
映画公開3週間後くらいからは、キンコン西野氏の映画解説を副音声を聞きながら見られるようになります。
これも完全なるリピート獲得作戦。
興味ある人は行くでしょうねえ。
キンコン西野氏の映画の売り方は詐欺なのか?
さっと覚えているものを列挙しましたが、色々やってますね。どぶ板営業とか露出を増やす施策とか、リピート化をこれでもかと狙うあたりとかは、すごいですね。
法律的にOKなことを外野がとやかく言う事はできませんが、どうかなっていうのもあります。
施策の半分くらいは、サロンメンバーの熱意を頼りにしている感じでしょうか。
西野氏のことをひたすら追いかけているサロンメンバーであれば、講演会も見たいし、本も買うし、舞台挨拶も全部見に行く。
サロンメンバーの情熱をひたすら集客につなげているという。
ただ、これってロックバンドの追っかけや、ジャニーズだったりでも良くある話のような気もします。
映画の集客手段としては珍しいものですけど。
だから、この一連の施策の話は、「映画が面白い」とか「作品の力」とは別の次元なんだろうな。
「キンコン西野の野望」みたいな作品の中に「映画」っていう装置があるという。
「絵本」であったり「サロン」であったり「映画」という仕掛けが次々と用意されているファンビジネス。
結論、ファンビジネスなんで詐欺ではないかなあと。
自分はそのやり方が面白いなと思うので、サロンに入会して月1,000円で色々読ませてもらっています。
むちゃくちゃ参考になってます。
さいごに
詐欺ではないと思うけど、ファンの熱意を集客装置にするのはちょっと危険だなあと。
いくところまで行くと今回の無職80万円オジサンとか出てくるのは容易に想像がつきます。
だから、選択肢が欲しいかもですね。
「5,000円のオンライン講演会にチケット3枚がつくから実質無料」じゃなくて、「チケットなしのパターンは3,000円」とかそんな選択肢もあればなあと。
誰かが書いてましたけど、西野氏は無色80枚オジサンや同じ境遇に陥っている人に返金をするっていう手段をとれば、株があがるとおもうんですけどねえ。
今みたいに「プペル マルチ」とか検索候補に出てくるような状態だと、ちょっと家族にサロンに入ってること言いにくくなるんで、そこがんばってください。
それでは。また。
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